口腔機能発達不全症と口腔機能低下症って何?

小児の口腔機能発達不全症とは

「食べる機能」
「話す機能」
「呼吸する機能」が
十分に発達していないか、正常(定型的)に機能獲得ができていない状態で、
明らかな摂食機能障害の原因疾患を有さず、
口腔機能の定型発達において個人因子あるいは
環境因子に専門的な関与が必要な状態を示します。

つまり…
「食べる機能」
「話す機能」
「呼吸する機能」という
口の機能に 何か問題がおきている状態です。

小児の口腔機能発達不全症が原因で1

噛むことに対するいろいろな悩み

なかなか歯が生えてこない
むし歯があって噛みにくい
咬み合わせがおかしい
つよく噛めない
口に入れてからなかなか飲み込まない
ほとんど丸のみ
左右どっちか一方だけでしか噛まない
など

小児の口腔機能発達不全症が原因で2

飲み込むことに対するいろいろな悩み

飲み込む時に表情がこわばる
舌を出して飲み込む
など

小児の口腔機能発達不全症が原因で3

食べる動作に対するいろいろな悩み

食べこぼしたりむせることが多い
自分で食べようとしない
偏食や食べむらなどがある
など

小児の口腔機能発達不全症が原因で4

話すことに対するいろいろな悩み

発音時のパ、タ、カ、ラ、サ行の置き換えや省略、ゆがみがある
唇が閉じなかったり 舌が上がりにくかったり 咬み合わせがあわず話しづらい
聴き取りにくいと言われたことがある
など

小児の口腔機能発達不全症が原因で5

息をすることに対するいろいろな悩み

口でいつも息をしている
口蓋扁桃などが大きい
寝ている時に“いびき”をしている
など

高齢者の口腔機能低下症は下記のような位置付け

引用:村田直道先生 講演資料

引用:村田直道先生 講演資料

オールフレイル

フレイルとは、わかりやすく言えば「加齢により心身が老い衰えた状態」のことです。口から食べ物をこぼす、ものがうまく呑み込めない、滑舌が悪くなる等といった軽微な衰えを見逃した場合、全身的な機能低下が進むことを示し、これをオーラルフレイルと名付けられました。

オーラルフレイルのチェック表

引用:飯島勝矢 東京大学高齢社会総合研究機構

引用:飯島勝矢 東京大学高齢社会総合研究機構